コミック アース・スター「第2回コミック アース・スター漫画大賞」審査結果を特設サイトにて本日正午に発表いたしました。受賞作品は下記の通りとなります。
オリジナル部門
作品名:『あじゃまこすぱいらる』│ 受賞者:PN 三角なん さん
期待賞
《編集部選評》
幽霊にモテてしまう少年・改とその友人・単が、空から降ってきた魔界の王の娘に遭遇することで物語が動き始めます。メノ子の常識外の言動や元気な動きに惹かれました。アクションシーンやコメディシーンで、もっと遠慮なく大ゴマ・魅せゴマを用いることで、演出強化が期待できます。
メノ子と幽霊、良くも悪くもそれぞれパンチが強いキャラなので、改や単を含めキャラの整理・掘り下げを意識することで、主人公の抱える悩みを取り巻くドラマ性も深まるかと思います。
ネーム部門
作品名:『ラストダンジョン』│ 受賞者:PN くさか さん
編集長賞(5万円)・奨励賞(5万円)2タイトル獲得!
《編集部選評》
ヘタレな魔王と気の強い奴隷という本来とは逆の関係性は捻っているとはいえよくある作りであるが、コメディ感は残しつつハートウォーミングな方向性でまとめている所に独自の工夫が見られて良い。描きたい物語の方向性にしっかりとこだわりがある部分を高評価。
読み物としてはよくできている一方で、キャラクター・舞台設定についてはまだ掘り込みが必要。他の人物に置き換えができない唯一無二のキャラクター性を持った登場人物の創出と、自分にしかかけない世界観の構築を目指してほしい。
作品名:『バリー・バークアラート』│ 受賞者:PN 奥村ちひ さん
期待賞・営業部賞(3万円)2タイトル獲得!
《編集部選評》
スイスの山岳地帯で遭難者を見つける「救助犬」を題材にした話。ネーム全体にあたたかい空気感があり、セリフも丁寧に言葉を選んでいる印象で、作家さんの「色」を感じられるネームでした。
一方で、世界観の表出を、絵ではなく言葉に頼っている面が強く、読者さんにじっくり読み込んでもらい根気を求める作りになっている点が惜しいです。できるだけ早い段階でどういうテーマなのか、主人公がどういう子なのか、読者がぐっとくる見せ方、掴みを意識してほしいなと思います。